本日も昨日に続き、私の経験した「セカンドオピニオンのこと」についてブログを書く生命保険代理店asimomy店長の矢口です。
セカンドオピニオンや医師紹介の道筋について「必要だ」と考える人もいれば「必要ない」という方も当然います。
私にすればどっちでもいい話(笑)ですが、私のお客様には「必要だ」と伝えています。
出産後、1ヶ月強を病院で過ごし、自宅にやって来た次男。
退院後ということなので、比較的頻度高めで外来で経過観察です。
何回かの経過観察や、風邪(?)で短期的な入院(大げさですよね)を繰り返します。
で、どういうわけだか、常時、鼻から酸素を吸入する生活に。
この写真自体は病院で撮影しましたが、自宅はもちろん、外出するときは携帯用酸素ボンベ持参です。
それはそれは重くて嵩張って大変です。
今から思えばこの頃からおかしいわけです。
出産後、親の私としては、当然のように病気のことを調べます。
パソコンに向きあう毎日です。
精神的に弱っている状況に、その検索というのは結構酷な話です。
・生存率の話
・術後、こんな症状が出たらやばい。
当然ですが、亡くなった子の話とかもワンサカ出てきます。
こんな可愛い我が子がいなくなってしまうかもしれないという恐怖。
妻曰く「調べるな!」と言いましたが、調べずにはいられませんでした。
心臓の手術をすれば、程なくして状況は良い方向に進むはずでした。
が、酸素吸入の件を含めても、良い方向に進んでいるとは思えません。
主治医のA大学病院教授との会話も、肺の話となっていきました。
「肺高血圧」という症状が治まらず、徐々に悪化しているとのこと。
私も同時進行で「肺高血圧」も調べていたわけですが、これもまた病気としての状況はよくありません。
最低限のツボだけは勉強していました。
A大学病院の教授は、会話の中でこんな話をされました。
「改善しなければ、心肺移植が必要になるかもしれないね・・・」
日本国内での移植の件は皆さんご承知の通りです。
募金を集めてアメリカ行って・・・というのが脳裏をかすめました。
いろんなことを考えましたよ。
あれこれ薬を変えてみても、
(今思えば)当然のように改善しないわけで、その教授は言いました。
ある治療をやろうというわけです。
その治療法というのは、PGI2持続注入療法といって、ずっと体外ポンプを用いて薬を入れるという治療法。
そのポンプがいつ外せるのかという説明も得られず、目の前が真っ暗です。
1歳にもなっていない次男がポンプを手放せない人生になるなんて、次男に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
その治療法自体は、調べたことである程度予測できる範疇だったので、その教授にはっきりと言いました。
「B大学病院のC先生の門を叩く価値はありますか?」
その教授の顔色の変化は今も忘れませんが、その後の回答も忘れられません。
「C先生とは学会等でよく会う顔見知りです。今度の学会でも会いますので、話を付けておきますね。」
これだけでは終わりません。
「C先生に(私も)治療に対する意見を貰っているくらいなので、その病気の大人数の患者を見ている点では良い選択肢だと思いますよ」
簡単に言えば、A大学病院の教授といえども症例が少ない病気では他の医師を頼るということです。
これをどうこう言うつもりはありませんが、患者側からすれば「そんなこともあるのか」という驚きでした。