先週の日銀の「マイナス金利導入」の発表を受け、仕事面では「貯蓄性が高い商品」を積極的に提案していこうかと考えている国民健康保険料削減コンサル&生命保険代理店asimomy店長の矢口です。
マーケットは不意を突かれたという話もラジオなどではよく聞かれますね。
そして、発表直後から「銀行株・生保株」などが大幅に下落しているというニュースも聞かれていると思います。
わかりやすいのは銀行株ですね。
これまでは、銀行が日銀にお金を預けていたら「利息を銀行が受け取っていた」状態です。
マイナス金利ということは「預けていれば事務手数料を徴収するよ」となります。
少なくとも受け取る側から支払う側になるということは、利益の一部が消えることになります。
収益の面でマイナスになりますから、銀行株の株価下落も頷けることでしょう。
一方の生命保険株も下落している。
なぜ??
理解を深めるには「長期金利」を知る必要があります。
長期金利が最低更新、株安や日銀買いオペ受け-低下余地あるとの見方http://www.bloomberg.co.jp/bb/newsarchive/O1WULP6JTSEO01.html
簡単に書けば、マイナス金利導入によって「日本国債の値段が上昇」しました。
国債そのものの値段が上がるということは、金利はその分下がることを意味しています。
もう下がらないだろう・・・と思っていたのが数年前。
過去最低を更新中なので、住宅ローンを組もうという方などはメリットが大きくなっているはずです。
生命保険は「長期」のお付き合いが前提となります。
お客様からお預かりした保険料を運用するわけですが、手堅い「日本国債」などの比率は大きめとなります。
金利・利回りが低下するわけですので、生命保険会社の収益性にも影響が及ぶわけです。
こんな状況が続けば、一部商品の料率見直しだったり販売停止を行わないと、いわゆる「逆ざや」が大きくなってしまいます。
保険会社が「持ち出し」でお客様からお預かりしたお金の運用をすることに。
それはすなわち、保険会社の体力を奪うことです。
収益性でもマイナスなのは言うまでもありません。
先週の今週なので、販売休止や料率改定の連絡が届いているはずもありませんが、養老保険や終身保険、個人年金などは改悪に次ぐ改悪が続いています(苦笑)
現状ナイスな商品も、そのような状況になって輝きを失う日が来るかもしれません。
マイナス幅を大きくする政策が行われる可能性も否定できませんから、ご興味がある人・ない人にもお勧めする選択肢に急上昇中です(笑)